感謝すること
すぐに古びてしまうものは何かと問われたら、あなたは何と答えますか?哲学者アリストテレスは「感謝だ」と答えたそうです。確かにそうです。ありがとうの気持ちを持ち続けることは難しい。聖書の中にも「どんなことにも感謝しなさい」とあります。今日、あなたに向けられた笑顔、かけられた親切な言葉、もらった小さな助けに感謝してみませんか?そうすると今日はとてもいい日になるかもしれませんね。
天使が部屋を通っていった
人と人との関係は難しい。これで悩んでいない人は一人もいないでしょう。だから聖書の中に「見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び」という言葉を見つけると、とても嬉しくなります。何も語るわけではないが一緒に座っていて嬉しい、二言三言言葉を交わすだけだが、それがまた心に爽やか、そんな交わりは素晴らしいですね。そんな経験をアンゼルム・グリューンは「天使が部屋を通っていった」と言っています。爽やかな交わりを作り出す天使に今日も働いてもらいたいと思います。しかし私たちもこの天使の働きを少し手伝いたいと思いませんか。あまり好きではない人にもきっと良い点があるはず、それを今日一つだけ探してみたら・・・。そうすると案外交わりの天使もそっと働き始めてくれるのではないでしょうか。
父の日を前に
詩集『うちしってんねん』に谷川俊太郎氏の「おとうさん」という詩があります。それをご紹介します。
「おとうさん」
だれのかおもみずにおとうさんは
まっすぐまえをみてごはんをたべている
ごはんのゆげでめがねがくもっているので
おとうとがそういったら
うんとこたえてめがねをしゃつのすそでふいた
おとうさんがなにをかんがえているのか
わたしにはわからないけれど
わたしのことではないとおもう
おとうとのことでもおかあさんのことでもない
なにをかんがえているのときけば
べつにというにきまっている
前におとうさんのこどものころのしゃしんをみた
ひろいのはらのまんなかにたって
まぶしそうにそらをみあげていた
いまでもときどきにたようなかおをする
おとうさんのはしがさといもをつまんだ
くちをあけたらおくのきんばがみえた
おとうさんずっといきていて
しばしばお父さんは孤独です。頭の中では自分の仕事のこと、家族の健康や将来のことなど、実はいろいろ考えているのです。でも口にしないのです。心配をかけたくないからです。お父さんは優しさを表現するのが得意ではありません。さといもをつまんで食べたお父さんの口の奥に金歯が見えるように、お父さんの優しさは時々きらりと光るのです。お父さんの心は本当は優しさで満ちているのです。あなたのお父さんはきっとそんな方にちがいないと思います。
今度の「父の日」、そんなお父さんに心からの「ありがとう!」を伝えてみてはどうでしょう?